彼に心の「傷み」があるのは知っていました。
お付き合いをする寸前にそんな話を聞いたのです。
普通の状態ならば彼と恋愛をするという選択はしなかったと思います。
ただ、彼と沢山の時間を過ごしてきたという過程もありましたし
「傷み」なら私もあると思っていたので割り切りお互いに癒しあうことが出来ればと思い
さほど大事は受け取りませんでした。
彼との関係が始まってから、その傷みについて話をすることは全くありませんでした。
私の中にはしっかりと残ってはいましたので
「そこに触れないように」とも考えていましたし、実際に想像させる言葉さえも使わないようにと思っていました。
心にいつも引っかかりを覚えているような恋愛であったと思います。
彼のせいではありません。
私が勝手に引っかかってしまったことです。
彼の過去に嫉妬をしていたのかもしれません。
彼に傷みという思い出をつけた元彼女に対して思うものが大きすぎたのかもしれません。
私は彼との恋愛そのものに心的負担を感じるようになってしまい、彼との別れを思うようになりました。
彼もまた、私に心を開きってくれることはありませんでした。
「別れようか」
そう切り出すと彼も直ぐに「そうだね」と言いました。
そうして私達はお別れしてしまうことになったのです。