私が高校生のとき、出会い系サイトで話をするようになった男性に思いを寄せたことがあります。
男性の容姿すら知らないままメールを送ったり受け取ったりしていました。
それでも、大体の容姿を知りたかったので、芸能人や著名人で似ている人を聞きました。

すると、有名な男優をあげてきました。
私はその男優の顔のイメージを受け、とても容姿に優れているのだと思い込んでしまい、今まで以上にメールのやり取りが楽しくなったのです。

住んでいる場所こそ離れてはいましたが、将来的には会って話してみたくなっていました。
そのまま夢が膨らみ、私は必ずお付き合いをするものだと決め付けていましたが、実は自分が作り上げた虚像に恋しているだけだったのです。

そんなある日、その男性に会う約束をとりました。
会うのを楽しみにしていたので、精一杯のおしゃれをして待ち合わせ場所に向かいました。
ところが、待ち合わせ場所に現れたのは、私より10以上離れた男性ではないですか。

以前メールで聞いた似ている男優さんにそっくりではあるのですが、男性のほうが20くらい年を取っているような印象を受けました。
その時初めて私は自分が作り上げた虚像に恋しているだけだったと気がついたのです。
すっかり落胆してしまったので、食事だけはしたものの、その方とはそれっきりとなりました。